今は良い歳なのでそれほどないですが、
若いころは恋愛相談を受けることが多かったんです。
そのなかで、
よくある悩みの源泉のひとつ
とも言えそうな話をしてみたいと思います。
それは、
関係性というラベルに対する期待値と認識のズレ
というテーマです。
恋愛における関係性とは何なのか
恋愛にはいくつかの節目があります。
これらは関係性を形づくるひとつの事実です。
- 初デート
- 告白
- 周年記念日
- プロポーズ
こうした節目を通じて、ふたりの関係には少しずつ名前がついていきます。
- まだ知り合ったばかりの人
- よく会う人
- 好きな人
- 恋人
- 婚約者
- 夫婦
こうした名前は、
ふたりの関係を周囲にも自分たちにも説明しやすくするための、
便利な枠組みなのだと思います。
人は関係性というラベルを誤解しがち
恋愛相談を聞いていて常々思うことの一つに、
関係性に対する認識のズレというものがあります。
たとえば、
- カップルだから、甘えてもいい
- 夫婦だから、わかってくれるはず
- 親しい友人だから、デートの誘いを受けてくれるはず
- 〇回デートを重ねたから、手をつないでもいい
のようなもの。
私が思うに、
カップル、夫婦、友人といった呼び名は、
関係性につけられた「ラベル」に過ぎず、
特定の関係性だから何かが許可されるわけではない
のではないかと考えています。
たとえば何度かデートを重ねた相手がいるとして、
ある人は、
- スキンシップを望む
- もっと一緒の時間を共有したいと感じる
- 共有する時間の優先度が高い
かもしれない。
でも別の人は、
- スキンシップはまだ早い
- 月1~2回会えれば十分
- 自分の時間を大切にしたい
と思っているかもしれない。
このように、
人それぞれ異なる価値観を持っており、
似たような関係性だったとしても、
そのとき求めているものは人それぞれに異なる
ということが言えます。
つまり、関係性というラベルは、
何かを「許可」される証ではないと考えられます。
ラベルがついても、理想の距離感が一致するとは限らない
多くの場合、好きな人が出来ると、
- お付き合いしたい
- 結婚したい
と考えます。
それは自然なことである一方、
交際や結婚というラベルだけでは、ふたりの距離感までは決まりません。
たとえば、なぜお付き合いしたいのかを考えてみると、
- この人といると安心する
- 理想的な相手だと感じる
- 魅力的な人だから気になる
のように、感情が良い方向に動かされており、
この人と未来を重ね合わせたい
と感じているのかもしれません。
そして、
重ね合わせたい未来は人それぞれ異なる
ことがポイントだとも言えそうです。
- 毎日連絡を取りたい
- 毎週末にデートをしたい
- なんてことない日常で笑いあいたい
と思う人もいれば、
- 恋愛と仕事はわけて考えたい
- 恋愛も大切だけど仕事を優先したい
- 一人の時間も大切にしたい
と思う人もいるわけです。
つまり、
カップルになったという目的を果たしたとしても、
ふたりの間で理想の付き合い方が重なり合ったわけではない
という事実も同時に存在していることになります。
理想の付き合い方をどのように創り上げるか
カップルになったとしても、
理想の付き合い方が出来ない場合、
どうすればいいのか悩んでしまいますよね。
ここでまず考えなければならないことは、
関係性はふたりの価値観でできている
ということ。
あなたの理想と相手の理想が一致していれば良いのですが、
全てが完全に一致するケースは稀だと考えられます。
もちろん、
あなたの理想を書き出すことも大切
です。
一方で、
相手の理想を理解することも同じくらい大切
です。
カップルを例に挙げていますが、
これはどんな関係性でも同じことが言えそうです。
同じ時間を共有し、
ときに相手の反応を観測し、
ときに話し合いをしてみる。
こうしたことの積み重ねで、
理想の未来を重ね合わせることで
関係性が深まっていくのではないでしょうか。
- カップルだから
- 夫婦だから
- 親しい友人だから
そうした関係ラベルは、
ふたりの距離感を自動的に決めてくれるものではありません。
- 自分が心地よい距離感
- 相手が心地よい距離感
その重なり合う場所を、少しずつ見つけていく。
関係性とは、ラベルを手に入れた瞬間に完成するものではなく、
ふたりの間で少しずつ創り上げていくものなのだと思います。

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